「ベストボディ・ジャパン2021」レディースクラス グランプリ 須藤真琴さん
知性・品格・誠実さを兼ね備えた健康美を追求する「ベストボディ・ジャパン」
国内のボディコンテストの中でも注目度が高く、毎年参加人数は増加傾向にある人気の大会の一つ「ベストボディ・ジャパン(以下BBJ)」。プロレスラー谷口智一氏が「ボディビルとは異なる肉体の美しさ」を目指して設立した一般社団法人「ベストボディ・ジャパン協会」が「日本中・世界中が笑顔で満ち溢れ、心身ともに健康的な生活を過ごす事」を目的として開催するボディコンテストで、「トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい」という思いから発足し、2012年11月23日に第1回大会が開催されました。それ以降毎年、各都道府県で4月〜9月頃に開催される予選の地方大会が行われ、地方大会の上位入賞者のみが全国大会の位置づけとなる日本大会への出場権を獲得。BBJは、昨年2022年に10周年を迎え、多くのスポンサーに恵まれながら大会の成長を遂げている。
クラシックバレエで鍛え上げたしなやかな美ボディを披露する須藤真琴さん
「ベストボディ・ジャパン」の特徴とは
BBJは、今までのボディコンテストの基準となる身長や体重別のクラスとは異なり、男女それぞれ年齢別のクラスに分けられた世界初の年齢別ボディコンテストとなります。また、大会が独自に定める規定のポーズがあり、男女それぞれがオリジナルのポージングの基準に従います。さらに、ベストボディ・ジャパン公認のサロンもあり、日焼けをしてエントリーする参加者が多いのも特徴の一つ。マッスルを重視したボディビルとは異なり、健康的な身体の美しさを重視している大会で、身体全体のバランスやアウトライン、立ち姿や姿勢に所作、歩き方、知性に品格、誠実さなど外見の美しさに限らず内面の美を意識できることも大きな特徴と言えるでしょう。そこで今回は、全国にファンも多く注目を集めるBBJにて、三連続でグランプリを獲得するという前人未到の快挙を成し遂げられ、栄えあるクイーンの座に輝いた女性・須藤真琴さんに大会に向けた想いや美の秘訣・美容法などを伺いました。
週3のパーソナルジムにて1時間ほどの筋トレに励む須藤真琴さん
自分の身体の変化を客観的に評価してもらうため
BBJへの取り組みは、2017年に予選の新潟大会に出場したことがキッカケとなる須藤真琴さん。彼女は8歳の頃から25年の間、クラシックバレエの世界で鍛え上げてきた伝統的な美学と厳格な技術を身に付けてきていたものの、30代を迎えると、垂れてきたお尻や身体の丸みに自身の緩さを感じ、ダイエットを兼ねたトレーニングを始める。以前からクラシックバレエはもちろんのこと、ピラティスやヨガなどは取り組んでいたが、本格的にパーソナルトレーナーと共に食事の見直し筋トレに励んだ。そして、その僅か1ヶ月後に「自分の身体の変化を客観的に評価してもらいたい」とBBJへの出場を決意されたと話す。
「ベストボディ・ジャパン2018」レディースクラス グランプリ 須藤真琴さんと審査員の魔裟斗さん
悔しさをバネにコンプレックスであった尻を徹底的に磨き上げる
新潟大会の「レディースクラス(30~39歳)」で見事3位に入賞し本戦となる日本大会に出場するも、その結果は惜しくも4位という不本意な結果に終わってしまった。その悔しさをバネに翌年2018年の大会で日本一を目指してトレーニングに励む姿があった。筋トレを続けていく内に、いつしかメンタルもポジティブになり、楽しくトレーニングをするようになって一番変わったのは”お尻”と話す。コンプレックスだったという四角いお尻が丸くなり、誰もが羨む美尻に変化。その結果、ミス・ベストボディ部門・レディースクラスにて優勝を果たし、各クラスのグランプリで争われるオーバーオール決定戦では、クラシックバレエ仕込みのしなやかな動きと鍛え上げた自慢のヒップを堂々とアピールし、見事日本一の座に輝き総合優勝。審査員の魔裟斗さんから王者の証であるロイヤルブルーの特別なサッシュを贈られ身に纏った。その後、2020年、2021年とグランプリを獲得し前人未到の三連覇を達成。2022年は審査員として活躍されている。
しなやかな身体と美ボディを維持するためには「継続」
彼女のしなやかな身体からは、姿勢の良さや自然と放たれる美しい所作が感じられ、25年間続けたクラシックバレエが基礎とあり役に立っていることは違いない。趣味では乗馬も嗜まれていたことがあるのだとか。しかし、その美ボディを維持するために日頃どのような美容法を活用しているのか伺ってみましょう。
毎朝の食事前に30分程度のウォーキングを欠かさない須藤真琴さん
---その美ボディを維持できる美容法を教えてください
須藤真琴さん:「一般女性と同じように私も食べたら食べただけ太るので、やはり食べる内容は気をつけています。普段から糖質はなるべく取らないようにしてますし、バランスを考えて摂取していますね。でも、甘いものを全く食べないわけではありません。アフタヌーンティーにも行きますし(笑)ですが、食べたら食べた分だけ調整するということです。効率よく日々欠かさずやっていることといえば、朝、食べる前の運動です。30分歩くだけでも違いますよ。毎朝、家の周りをウォーキングしますが、雨の日はネットフリックスなどを観ながらバイクに乗り軽く運動、つまり「ながら運動」しています。筋トレはパーソナルジムに週3回ほど通い、トレーナーの指示に従ってベルトコンベア式で1時間ぐらい筋トレを遂行します。トレーナーが私のその日の体調に合わせたプログラムを提示してくれるので、無理なく続けられます。食事回数は基本三食摂るようにしていますが、お腹が空いたら食べる、空いてなければ食べない日もあります。以前に比べて肌のむくみや代謝、便通が気になっていたので腸活を始めて乳酸生菌を摂り入れています。友人からは肌色が明るくなったと言われ、効果も実感しています。オートファジーダイエットなども取り入れたこともありますが、キツかったので止めました。一番大切なことは続けることだと思っています。何事もキツイと続かないですよね。」
---なかなか痩せられない人にアドバイスを送るとしたら
須藤真琴さん:「一日に自分が口にしたものを全て書き出してメモするのが良いと思います。その食事内容を客観的に見ることで、自分が変えなければならない点が見えてくると思います。カロリーとかそういう難しいことはいいので記録に残すことが大切です。私も体重計は毎日乗って測っていますが、嫌になったら体重計に乗らない日があっても良いと思っています。気合いを入れてやるダイエット法は色々失敗してきているので、無理なく続けることが大切だと思いますから。」
自然体で話す彼女は、何かの方程式にがんじがらめになっている様子は微塵もなく、自身が続けられる道(美容法)を求めて、今の形があるのだと思える。”「継続」は力なり”、”美は一日してならず”、そんな言葉が自然と舞い降りてきたと同時に、それを素直に実践できる者だけがこの美ボディを手に入れられるのだと確信してしまう。彼女はこれからの大会に向けても意気込みを語ってくれた。
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