最近では、眉だけでなくリップやアイラインも人気のアートメイク。「メイクが苦手で毎日悩んでいる。」「最近、老眼が進んで眉毛やアイラインがうまく描けなくなってきた。」こんなお悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?アートメイクはやってみたいけれど、その施術内容や、失敗しないために気を付けるポイントについて気になる方もいると思います。この記事では、アートメイクとは何か、メリット・デメリット、最新情報まで分かりやすく解説していきます。
アートメイクとは?
すっぴんでも美しい眉をキープできるアートメイク。アートメイクは、皮膚のごく浅い層(約0.02~0.03mm)にインクを注入して着色する施術です。直接皮膚に色を入れるため、汗や水で落ちることはなく、お風呂上がりや素顔の時でも、メイクしたかのような顔を維持できます。アートメイクが刺青(タトゥー)と異なる点は、時間が経つにつれて徐々に薄くなること。アートメイクが皮膚の浅い層(表皮層)にインクを注入するのに対し、タトゥーは、アートメイクよりももっと深い、皮膚から約2mm深い層(真皮層)に色素を入れていきます。それゆえ、タトゥーの場合、皮膚のターンオーバーの影響を受けず、半永久的に消えることはありません。
一方、アートメイクは皮膚のごく浅い表皮層に色素を入れるため、肌のターンオーバーの影響を受けて次第に薄くなっていきます。薄くなっていくとはいえ数年間は残るため、デザインや色は慎重に選ぶ必要があります。また、眉毛の他に唇、アイラインの施術も可能です。唇のアートメイクをすると、リップを頻繁に塗り直す必要がないのでメイク時間の短縮につながったり、オーバーリップで上唇を厚くすれば人中を短く見せることで若々しい印象に仕上げたりすることができます。アイラインのアートメイクは、たくさん汗をかく環境にいる方や、アイラインのメイクをするのが苦手な方から特に好評です。
4Dアートメイクの特徴
従来のアートメイクは2Dと呼ばれるアートメイク専用のマシンを使用するのが一般的で、眉ペンシルで描いて塗りつぶしたような仕上がりが特徴的でした。
2Dから進化した3Dは、針で一本一本丁寧に眉を手彫りする方法で、より自然なデザインへ近づける施術。塗りつぶすのではなく、生えている眉毛に合わせて毛を一本ずつ書き足すイメージで、現在のアートメイクの主流になっています。
さらに進化した4Dは、手彫りに加え、専用のマシンでパウダー状の色素を肌に注入する方法です。3Dと同じく1本1本の毛並みを描いた後にパウダーでグラデーションの陰影を作ることができるため、すっぴんでもメイクしたかのような美しい眉をキープできます。 一般的に、すっぴんのようなナチュラルメイクを好む方には3D、しっかりとしたメイクを好む方には4Dが適しているでしょう。
アートメイクのメリット
では、ここからは、メリット・デメリットについて解説します。アートメイクをするメリットは、主に以下の3つです。
- メイク時間の短縮(手間が減る)
- メイクのデザインが安定する(左右差など毎回気にしなくてもOK)
- すっぴんに自信が持てる
アートメイクなら、朝や化粧直しのメイクの手間がぐっと減り、身支度の時短がかないます。特に眉メイクやアイライナーは、左右同じように描く工程が面倒だと感じている方も多いのではないでしょうか。セルフメイクでは日々同じような仕上がりを保つのが難しいですが、アートメイクなら理想のデザインを毎日保てる点も人気の理由。すっぴんでも常に思い通りの眉やアイライン、リップでいられるので、素顔に自信が持てるようになるでしょう。また、4Dアートメイクのメリットは、2Dよりも肌への負担が少ないと言われています。4Dの場合は手彫りで眉を描く部分を限定できるためこのような方にお勧めです。
- 施術の痛みを軽くしたい
- 肌ダメージは極力避けたい
持続期間は3Dよりも4Dの方が長く、3Dの効果持続期間は1~2年半程度、4Dは1年半~3年程度だと言われています。4Dでは、手彫りで色素を注入する上にパウダーを重ねるため、3Dよりも持ちがよくなるのです。アートメイクの効果を完全に持続させるためには、定期的にメンテナンスするとより長持ちします。タトゥーと違い色がだんだん薄くなるので、後にデザインを変更したい場合も対応できる可能性が高いです。
アートメイクのデメリット、自分に合ったクリニック選びのコツ
一方、アートメイクをするデメリットについては、主に、以下の点が挙げられます。
- 比較的高額
- 施術後しばらく腫れたり、痒みが出たりする可能性もある
- 1回では終わらず、2~3回受ける必要がある
- 施術者の技術力によって仕上がりが大きく異なる
- 一度決めたデザインは数年間変更が難しい
3Dアートメイクの料金相場が1回あたり5~8万円程度であるのに対し、4Dアートメイクの相場は7~10万円程度と料金が比較的高額です。4Dの施術は3Dの手彫りの施術に加えて、マシンでパウダーを入れるという工程が加わるため、料金が高くなってしまう傾向があります。その分、施術にかかる時間も、基本的に3Dは1回あたり1時間~1時間半程度なのに対し、4Dは1時間半~2時間程度と少し長めです。また、理想的なデザインを手に入れるため、基本的にアートメイクの施術は1回では終わらず、2~3回受ける必要があります。
施術中は麻酔を使用して痛みを軽減することができるので、痛みを感じることは少ないですが、色素注入の際に皮膚を傷つけて施術するため、施術箇所が腫れたり痒くなったりする可能性もあります。副作用やダウンタイムは短期間(約1週間)で軽くすむ傾向にありますが、カウンセリングで丁寧に説明してくれるクリニックを選ぶことが大切です。
アートメイクは施術者の技術力によって仕上がりが大きく異なるため、理想の仕上がりを目指すためには、技術力のある施術者にお願いすることが必須。数年間同じデザインをキープすることになるので、流行や好みには移り変わりがあることを考慮し、トレンドを意識するだけでなく、長い期間を経ても飽きのこないデザインで、個人に合ったものであることが理想です。テンプレート通りのデザインを勧めるのではなく、骨格や眉の動きに合わせた、自分だけのデザインを提案してくれるクリニックを選びましょう。
眉もアイラインもリップも、顔の印象を決定づける重要なパーツ。料金の安さだけではなく、仕上がりの美しさも考慮することが大切です。
現役アートメイクアーティストの声
今回、お話を伺ったバイオスタイルクリニックのアートメイクアーティストの田中さんにご自身の仕事に対する想いを伺いました。
---アートメイクを始めたきっかけを教えてください。
田中さん:もともと看護師としてクリニックに従事していましたが、昔からメイクの分野にとても興味があり独学で勉強をしていました。ただ独学ということもあり、メイクが好きだけれども自分にあったメイクが分からなく迷走した時期がありました。そんな中、師と仰ぐヘアメイクアップアーティストに出会い、「自分に似合うメイクを知りたい」思いで、その方のヘアメイクスクールのプロコースに通うことを決心。実際にメイクを学んでみると、メイクの基礎はあるものの、人には色々なお顔立ちがあり教科書通りにはいかないことを学びました。メイクはお顔全体とその人が持つ雰囲気を考慮して仕上げていくことで、その人が持つ美しさを表現することが可能なのだと実感したのです。
---アートメイクのトレンドをどのように捉えていますか。
田中さん:ナチュラルな太眉や細い眉、並行眉など、時代によって眉の形は変化します。そのため、流行を追いすぎると、数年後には眉の形が歪になったり好みに合わなくなったりすることも。そのため、アートメイクは流行を取り入れるよりも、“流行眉を作りやすい眉”を作る方がいいと思っています。つまり、メイクで調節できるようなデザインです。
---アートメイクを施術する上で大切にしていることは何ですか。
田中さん:私がアートメイクをする時に一番大切にしていることは、“楽して綺麗”になりお客様に喜んでいただけること。そのために元々の眉の位置や毛の状態、眉周りの筋肉の動きや皮膚の状態、お顔全体のバランスなどを見て、その上で、お客様のなりたい・似合うイメージと調整し提案しています。
---アートメイクのメリットを教えてください。
田中さん:私はアートメイクを通じてこのようなメリットが得られると思っています。
- メイクが苦手でも“楽して綺麗”
- セルフケア・セルフメイクが簡単になる
- 数年経過しても邪魔にならない、自然な感じ
- 怒っても泣いても、笑っても困ってもキレイ!色々な表情をしても美しい眉を維持
- イメージチェンジしたい時に邪魔にならない
- リフトアップ、小顔素顔でも品格ある、女優眉
---アートメイクに対するこだわりを教えてください。
田中さん:私のこだわりとして基本的に全てのデザインに、私好みの“大人の品格”をプラスしています。アートメイクは“私の自身の美しさ”を維持するツール。一人でも多くの方が喜びに満ちあふれるような人生を歩めるようお手伝いができればと思います。
まとめ
眉は顔の印象を決める重要な部分です。4Dアートメイクを施すことで、メイクアップがしやすくなり、すっぴんでも違和感なく馴染みます。自分の理想の眉を24時間キープできることは特に女性にとって喜ばしい事です。施術を受ける際は値段だけで選ばず、専門知識と経験豊富な施術者が在籍しているクリニックを選びましょう。ご自身の理想やなりたいイメージをプロの施術者(アーティスト)としっかり相談して、理想の眉を手に入れてみてください。
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