壊れやすい機能性成分でも深く浸透させる最新技術「nanoPDS」とは?
『nanoPDS』(ナノパーティクルデリバリーシステム)とは、最新の浸透技術の一つで、DDS(ドラッグデリバリーシステム)を応用しています。この技術では、高機能成分をナノ粒子にして、体内に吸収しにくい高分子の原料を皮膚から吸収することができます。非加熱かつ無水形で成分の性質を壊すことなく、有効成分そのものを皮膚の奥深く、角層までダイレクトかつスピーディーに届けることができます。DDSは、体内における薬の投与量・部位・タイミングなどを細かくコントロールし、薬の効果を最大限に発揮させ、副作用を減らし、患者の負担を軽減する技術ですが、nanoPDSはDDSをベースにしています。親水性の成分を界面活性剤で包み、数百ナノメートルサイズの小さな粒子にして油中に分散させることができます。この技術により、皮膚への浸透性が向上し、通常、分子量が大きい親水性の成分は、皮膚のバリアー機能を通過できませんが、この技術を利用することで皮膚内部へ浸透させることができます。また、皮膚内部へ浸透したタンパク質などは活性を保持し、本来の特性を維持し、しっかり機能することが研究結果で分かっています。nanoPDSは、ビタミンCやヒアルロン酸などの高分子、不安定な成分の経皮デリバリーが可能で、化粧品開発に応用されています。今後、多種多様な化粧品以外での成分にも応用が期待されています。
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